夫が申し立てた協議離婚が成立した事例

依頼者:夫
相手方:妻
受任から解決までの期間:約4か月

事案の詳細

本事案では、依頼者である夫は、性格の不一致を理由に離婚を望んでおり、妻側も離婚自体には合意をしていました。しかし、財産分与や養育費の額、面会交流について条件が折り合わず、当所にご相談に来られました。

交渉において妻側が提示した離婚条件は、一見妥当性のあるような条件でしたが,当所弁護士が内容を精査したところ,財産分与対象財産の範囲の妥当性や保険関係の処理等において、夫にとって不利な内容が多く見られました。
当所弁護士は妻に対し、財産分与における法律上の処理や保険関係の処理について説明をするとともに、依頼者である夫の意向も踏まえ、依頼者が妥当であると考える条件を妻に提案し、交渉を開始しました。
交渉の中で、妻側がも譲れない条件があることを主張したため、交渉は難航し、協議での解決が難しいと思われましたが、法律に則った主張をベースに、依頼者である夫が少し譲歩した条件を提示したところ、早期解決を望んでいた妻側が夫の主張を受入れ、調停等に移行することなく、協議段階で早期に解決するに至りました。

最終的な離婚条件についても、当初妻側が主張をしていた条件よりも、依頼者である夫に有利な条件で離婚を成立させることができました。

弁護士からのアドバイス

協議離婚とは、夫婦間の話し合いによって離婚を目指す方法です。

協議離婚は調停離婚や裁判離婚と異なり、夫婦間のみで話し合いを行います。そのため、裁判所や調停委員に対しての手続きをする必要がありません
また、離婚条件に関して双方が納得すれば、役所に離婚届を提出するだけで離婚が成立するため、話し合いがスムーズに進めば早く離婚ができるというメリットがあります。

一方で、調停や裁判離婚と異なり、裁判所や調停委員が夫婦間に入って手続きを進めるわけではないので、「財産分与」、「子供の親権や養育費」、「年金分与」等、様々な離婚条件の交渉を、全て自分で対応する必要があります
相手方が威圧的であったり、感情的になったりしている場合には、相手と冷静に話し合いができなかったり、自分の主張をうまく伝えられず、相手の主張のみが反映され、不本意のまま離婚が成立したりしてしまう可能性があります。また、交渉を続けた結果、離婚条件が折り合わなかった場合には、調停や裁判に移行し、離婚が成立するまで長い時間かかることもあります

そのため、もしも協議離婚がなかなかまとまらない場合や、相手方が交渉に応じない場合、相手方が提示した条件の妥当性の判断が難しい場合等は、一度離婚問題に強い弁護士にご相談なさる事をお勧めします。
弁護士が介入することで、ご自身が直接相手方と交渉したり顔を合わせたりすることなく、財産分与や養育費といった複雑な条件の交渉もスムーズに進めることができるでしょう。弁護士は交渉のプロですから、できる限り依頼者に有利な条件で交渉を進めていくための、心強いパートナーとなると思います。夫婦双方が離婚条件に納得した際には、公正証書の作成に関する手続きも素早く対応することが可能です

当所弁護士は、依頼者の皆様のご希望に沿った結果が得られるよう、親身にサポートして参ります。また、遠方の方等には、ズームによるオンライン相談も承っておりますので、ご来社が難しい場合でも、ぜひ一度お問い合わせください。

 

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監修者:弁護士法人西村綜合法律事務所 代表弁護士 西村啓聡
[経歴]
東京大学卒業
第2東京弁護士会登録、岡山弁護士会登録

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