不倫・不貞行為で相手を妊娠させてしまった際の対処について

不倫によって相手が妊娠した場合、双方の人生に関わる重大な問題に発展してしまう可能性もあります。

今回は、不倫による妊娠が発覚した際に取ることのできる選択肢、そして不倫による慰謝料について詳しく解説します。

不倫相手の妊娠発覚時にまずやるべきこと

病院で妊娠を検査する

妊娠が疑われる場合、まずは病院で正式な妊娠検査を受けることが重要です。市販の妊娠検査薬では正確性に限りがあるため、専門医による検査で確定させましょう。

病院での妊娠検査は、妊娠週数や健康状態を正確に把握するためにも欠かせません。また、妊娠が判明した場合、早期の受診によって母体と胎児の健康を守るための適切なケアを開始することができます。

例えば、市販の妊娠検査薬で陽性反応が出たが、実際には化学的流産という可能性もあります。このような場合でも、専門医による診察を受けることで正しい情報を得ることができます。

子どもについて冷静に話し合う

妊娠が確定した後、不倫相手と冷静に話し合うことが必要です。

感情的にならず、お互いの立場や今後の対応について具体的に話し合うことで、最良の選択肢を見つける手助けとなります。

妊娠を機に結婚を考える場合や、子どもを育てる環境をどう整えるかについての話し合いをすることとなるでしょう。また、今後の生活設計や経済的な支援についても具体的に話し合うことが大切です。

妊娠を告げられた男性の注意事項

妊娠を告げられた男性は、いずれにせよまずは冷静に対応することが求められます。

感情的な反応は避け、法的な観点や将来的な責任を考慮しつつ、不倫相手と誠実に向き合うことが大切です。

当事者が既婚者である場合、配偶者への説明や法律的な手続きについても考慮する必要があります。また、経済的な支援や子どもの養育についても話し合わなければなりません。

不倫で相手を妊娠させてしまった際の選択肢は限られます

ご自身の配偶者と離婚し、不倫相手と再婚のうえ子どもを産む

不倫相手との間に子どもができた場合、配偶者と離婚して不倫相手と再婚するという選択肢があります。しかしこれは非常に大きな決断です。

まず、従来の配偶者と離婚すると家庭が壊れてしまう場合があり、特にお子さんがいる場合は、その子どもたちにも大きな影響を及ぼすでしょう。

また、社会的な評価や周囲からの目も厳しくなるかもしれません。既存の家族からのサポートが得られない状況では、冷静に考え、慎重に判断することが重要です。

出産してもらい、子どもだけ認知する

不倫相手に子どもを産んでもらい、自分はその子どもを認知するという方法もあります。

この場合、結婚はしないため、子どもの家庭環境が複雑になる可能性が高いです。当然、子どもが成長する中で「なぜ親は一緒に住んでいないのか?」と疑問を持つことが考えられます。

また、親権や養育費の取り決めが必要です。どのように養育費を支払うか、親権をどう分担するかを話し合い、法的に明確にしておくことが重要です。弁護士のサポートを受けて、これらの手続きをスムーズに進めることが有効です。

子どもは出産するが、結婚や認知はしない

不倫相手が子どもを産むが、自分は結婚や認知をしないという選択肢もあります。

この場合、子どもの法的な立場が不安定になる可能性があります。

たとえば、子どもが大きくなったときに自分の父親が誰であるかを知る権利や、相続に関する問題が発生するかもしれません。また、母親が一人で子どもを育てるため、経済的な負担が大きくなるというリスクも存在します。

中絶し、不倫相手との関係も解消する

中絶を選び、不倫相手との関係も解消するという選択肢もあります。

これは男性側からすれば最もシンプルな解決策かもしれませんが、女性にとっては大きな肉体的・精神的な負担があります。

中絶を選ぶ場合は、医療機関で適切な手続きを受けることが重要です。また、必要に応じてカウンセリングなどのサポートを受けることも考えましょう。不倫相手との関係を解消する際には、冷静に話し合い、今後の対応について明確にしておくことが重要です。

妊娠が関わる場合、慰謝料はさらに高額になる傾向があります。妊娠による精神的、肉体的な負担が考慮されるためです。慎重な対応が求められます。

不倫問題を弁護士に依頼するメリット

交渉を一任でき不安感やストレスを軽減できます

不倫問題を弁護士に依頼することで、交渉を弁護士に一任できるため、依頼者の不安感やストレスを大幅に軽減できます。

不倫問題は当事者自らが冷静に対処することが難しい問題です。弁護士は法律の専門家として、依頼者の立場を守りながら交渉を行います。

相手とのやり取りを一任することで日常生活に大きな支障をきたすこと無くトラブル対処を進めていくことが可能です。

法外な請求には適切に反論できます

不倫問題では相手方から法外な請求を受けることが多々あります。

弁護士は不倫に関する法律や判例に詳しいため、請求額が適正であるかどうかを検証し、必要に応じて減額交渉を行うことが可能です。

離婚協議や調停などもサポート可能です

不倫問題が発覚した場合、離婚協議や調停へ発展することも珍しくありません。

弁護士に相談しておくことで、財産分与や親権、養育費など、離婚に関するあらゆる問題についてアドバイスを受けることが可能です。

また、弁護士が代理人として出席することで、依頼者は直接的な接触を避けて手続きを進めることができます。

不倫によるトラブルは弁護士にご相談ください

不倫によるトラブルは、専門的な知識と経験が必要です。当法律事務所では、地元岡山に密着し離婚や男女問題の解決に取り組んでまいりました。

初回相談が無料で、オンライン面談も可能なため、遠方の方やご多忙の方にもご利用いただけます。経験豊富な弁護士が迅速な対応をいたしますので、ぜひご相談ください。

 



監修者:
弁護士法人西村綜合法律事務所 代表弁護士 西村啓聡

[経歴]
東京大学卒業
第2東京弁護士会登録、岡山弁護士会登録

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