長期間家庭内別居状態にある妻との間において、離婚が成立した事例
依頼者:夫
相手方:妻
争点:離婚、財産分与(特に自宅の扱いについて)
結果:妻と離婚したうえで、妻に自宅を明け渡してもらうことができた。
解決方法:訴訟
Contents
事案
長期間家庭内別居状態にある妻との間において、離婚が成立した事例
弁護士からのコメント
妻の激情型の性格により長期間家庭内別居状態となっていた夫が、自ら離婚調停を提起したが妻が離婚に応じなかったため、弁護士に依頼した上で訴訟により離婚を求めた事案。
離婚訴訟において、被告である妻は、婚姻関係の破綻の原因は原告である夫にあると主張し、引き続き自宅への居住権や、自宅に所有する動産の所有権等を主張しました。
しかし、依頼者である夫は約10年におよぶ夫婦の会話の記録や、日常的な妻の態度や発言の記録から、婚姻関係破綻の原因は被告である妻にあり、将来的に夫婦関係の修復が不可能である旨を主張しました。また、別居時の夫の居住環境の写真や、妻の居住スペースの状況の写真を証拠として提出し、確実に家庭内別居状態にあることを主張しました。さらに、夫と妻の子に陳述書を作成してもらい、夫と妻の婚姻関係が破綻していることが子から見ても間違いないことを証言してもらいました。
結果として、裁判所は婚姻関係が破綻しているという心証を持ち、夫が妻に適切な財産分与金を支払うことで離婚が成立し、妻は自宅や当該土地を明け渡すことが決まりました。
離婚の請求(調停や訴訟)において、婚姻関係の破綻を立証することは最重要課題ですが、これは意外と難しいものです。調停委員や裁判官が客観的に見て、夫婦の婚姻関係が法的に見て破綻していることを認め、さらに修復の見込みが無いことを認めなければなりません。
このような場合、証拠をいかに細かく、多く集めるかや、どれだけ話合いを試みてきたかが重要となります。どんな証拠が必要なのか、どの証拠なら有効であるのか、どんなことが必要なのか、お困りの際には一度、離婚に詳しい弁護士に相談されることをおすすめします。
このような場合、証拠をいかに細かく、多く集めるかや、どれだけ話合いを試みてきたかが重要となります。どんな証拠が必要なのか、どの証拠なら有効であるのか、どんなことが必要なのか、お困りの際には一度、離婚に詳しい弁護士に相談されることをおすすめします。
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