依頼者と夫との離婚、依頼者の母と夫との離縁をまとめて行った事案

  • 依頼者:妻、妻の母
  • 相手方:夫
  • 受任から解決までの期間:約5ヶ月

事案と結果

離婚及び離縁を調停によりまとめて解決

事案の詳細

依頼者と夫とは20年以上、別居を続けており、連絡をほとんどとっていませんでした。
そのような状況で、依頼者の父が死亡した際、依頼者の父の相続に関して、夫と依頼者、依頼者の母の間で紛争が生じたため、依頼者は、依頼者の母の相続に備えて事前に依頼者母と夫との間の離縁を行いたいと相談にいらっしゃいました。また、依頼者は、夫との離婚も検討しているとのことでした。
依頼者は、すでに母と夫との離縁調停を申立てていたので、当事務所の弁護士が離縁調停の手続きを引き継ぐことになりました。
当初、夫は、離縁を拒んでいましたが、解決金をもらえるのであれば、離縁を検討するとの姿勢を有していました。
夫の求める解決金が高額であったため、調停は難航しましたが、依頼者の母・夫間の離縁と、依頼者・夫間の離婚を同時に解決できるのであれば希望の解決金を支払う旨の提案をしたところ、夫が了解したため、依頼者の母・夫間の離縁と、依頼者・夫間の離婚を内容とする調停が成立しました。

弁護士からのアドバイス

本件では、離縁調停が不成立となったとしても、裁判離縁が認められ得る事案でした。しかし、裁判離縁の場合、解決までに時間がかかることが想定され、依頼者の母が高齢であることを踏まえると、裁判による解決は望ましくないと考えました。
また、依頼者は夫との離婚を望んでおり、夫が離婚に消極的であった点も加味すると、離婚についても解決に時間がかかるおそれがありました。
そこで、離縁の解決にかかる時間、離婚の解決にかかる時間及び費用を踏まえて依頼者と方針を検討し、相手の希望する解決金を支払う代わりに、離縁と離縁を一挙に解決することを提案することとしました。
本件は、離縁と離婚を一挙に解決するというややイレギュラーな事案ではありましたが、依頼者の今後を考え、依頼者の意向に沿った解決を選択することができ、依頼者ご自身にも概ね満足いただける解決となりました。
本件のように、複数の問題を抱えている場合であっても、交渉の方法次第では一挙に解決できる場合がありますので、お悩みを抱えている方は弁護士に一度ご相談ください。

 

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監修者:弁護士法人西村綜合法律事務所 代表弁護士 西村啓聡
[経歴]
東京大学卒業
第2東京弁護士会登録、岡山弁護士会登録

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