SNSで不倫が発覚するケースを弁護士が解説!インスタやFacebookは証拠になる? | 離婚に強い岡山の弁護士なら西村綜合法律事務所

SNSで不倫が発覚するケースを弁護士が解説!インスタやFacebookは証拠になる?

不倫問題については、芸能界の不倫が取り沙汰されるなど、多くの方にとって興味関心がある話題であり、悩みの種でもあります。

昨今においては、ソーシャルメディアの普及を受け、Instagram(インスタ)やFacebookといったSNS上で不倫のやり取りをする方が増えてきました。こうしたSNS上でのやり取りは、果たして不倫の証拠として有効なのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、SNSで不倫が発覚するケースとともに、インスタやFacebook上のやり取りが証拠になるのか?について解説します。

SNSと不倫

では、SNSと不倫とはどのように関わってくるのでしょうか?昨今のSNS事情を用いながら解説していきます。

SNSの投稿や通知からの発覚は少なくありません

SNSは、現代社会において欠かせない存在の1つとなっています。いまや日常生活の一部となりつつあり、人間関係の構築においても重要な立ち位置となっています。電話やメールによるやり取りよりも、SNSを使ったやり取りをしている方が大多数です。

それは不倫の場合も同様で、SNSの投稿や通知から親密なやり取り、果ては不倫関係が発覚することも少なくはありません。たとえば、迂闊なSNS上の写真投稿やメッセージがきっかけとなって、配偶者に不倫が発覚してしまったといったケースが多く見受けられます。

SNS利用者数の増加と不倫事例

SNSの利用者は年々増加傾向にあり、年齢、職種関係なく、様々な方が利用しています。

そのため、SNSを通じて不倫が発覚する事例が増えてきています。写真やメッセージを手軽に共有できるため、浮気相手とのやり取りを隠すのが難しいのが現実です。たとえば、携帯電話に不倫相手とのやり取りや写真を保存していなかったとしても、SNS上で履歴が残っていれば、その情報が証拠として残るケースはめずらしくありません。

また、SNSは出会いのきっかけにもなります。数年前までインターネットを通じた、いわゆる「出会い系」という掲示板やホームページ等は毛嫌いされていました。しかし、SNS利用者の数増加と共に、インターネットを通じた出会いは当たり前になりつつあります。

SNSの投稿:不倫の証拠としての有効性

では、SNSの投稿というのは、不倫の証拠として有効性があるのでしょうか?

法的な観点から詳しく見ていきましょう。

なお、以下では「浮気」とは、不貞行為のことを意味します。

法的に浮気を立証するには肉体関係の証明が必要

不貞行為の立証にあたっては、性交渉(いわゆる肉体関係)があったことの立証などが必要となります。

SNS上で親密なやり取りをしているだけでは、肉体関係などを立証することはできないこともあります。もっとも、メッセージ等から肉体関係などを推知させることができるケースもあります。

実際に裁判でも、SNS上のやり取りが証拠として提出されることがあります。

浮気の確固たる証拠とは

浮気の確固たる証拠とは、第三者から見ても明らかに不貞行為があったとわかるものでなければなりません。

たとえば、ホテルに出入りしている写真、性行為の場面だとわかる写真や動画等です。よって、SNSの投稿がこれらを満たしていれば浮気の確固たる証拠になり得ます。

また、SNS上のやり取り単独では不貞行為を立証できなかったとしても、数ある証拠を組み合わせることで、より説得力のある証拠となります。実際に配偶者の浮気が疑わしいという方は、小さなものから証拠を収集していくのが良いでしょう。

SNSの証拠から自白につながるケースもあります

不倫慰謝料を請求する場合、一般的には最初から裁判をするわけではなく、まずは話し合いからはじめるケースがほとんどです。

裁判では主張を裏付ける証拠の提出が重要となりますが、話し合いであれば明確に肉体関係があるとわかる証拠を押し付けるまでもなく、SNS上で入手した証拠を突きつけるだけで、相手が自白することもあります。

証拠については専門家への相談を

不倫慰謝料の請求は、必ずしも確固たる証拠が必要になるわけではありません。現在手元にある証拠だけでも、慰謝料請求するには十分な場合があります。しかし、その判断を一般の方が行うのは困難であるため、弁護士事務所に証拠の有効性について相談してみましょう。

弁護士であれば、手元にある証拠で足りているのか、今後どのような行動を起こせばいいのかといった点についてアドバイスすることができます。今後の方針を定める上でも、一度は離婚問題のプロである弁護士の意見を聞いてみるのが賢明です。

SNSで相手の不倫が発覚したときの対処法と注意点

SNSで相手の浮気が発覚したとしても、すぐに焦って行動すべきではありません。

まずは、対処法と注意点についてしっかりと確認しましょう。

不倫が発覚してもすぐに問い詰めてはいけません

不倫が発覚したとしても、すぐに配偶者や浮気相手に問い詰めるべきではありません。

配偶者の浮気を知るというのは、多大な精神的苦痛なのは間違いありません。

しかし、冷静さを失ってしまえば、相手に言い逃れされる余地を残すことにもなりかねないのです。少しでも有利に離婚や慰謝料請求を進めたいのであれば、辛い気持ちをぐっと抑え、まずは浮気の証拠を集めることに専念しましょう。また、証拠が揃ってない段階で問い詰めてしまうと、相手に警戒され、証拠を消されてしまう恐れもあります。

SNS上で相手の不倫が発覚した際は、その画面を自身のスマートフォンなどにスクリーンショットを撮ったり、カメラで画面そのものを撮影したりし、証拠を残しておきましょう。

相手の浮気に気づいた時に絶対にやってはいけないこと

SNS上で浮気の証拠を手に入れたとしても、相手を同じくSNS上で非難したり、脅迫したりは絶対にやってはいけません。

場合によっては、相手が名誉棄損罪などを理由とし、警察に被害届を出す可能性があります。その他にも、相手の職場や実家に乗り込んだり、相手の配偶者に浮気の事実を知らせたりといったことも軽率にすべきではありません。いずれも名誉棄損や脅迫・恐喝などに繋がりかねない危険な行動です。

特に浮気の事実を知った直後は、感情的な行動をしてしまいがちなので注意が必要です。

まとめ:SNSでの不倫相手のやりとりは内容次第で不倫の強力な証拠となりうる

SNSは現代のコミュニケーション手段として多くの方が利用しているため、中には不倫相手とのやり取りに使われることもあります。

こうしたやり取りは、内容次第では不倫を証明する強力な証拠となり得るのは事実です。しかし、慰謝料請求や離婚といった法的手続きを進めたい場合は、後に自身が不利になるような軽率な行動は避けるべきです。配偶者の浮気というのは感情的になりやすいことから、冷静さを失わないよう注意しましょう。

浮気・不倫の慰謝料請求は弁護士にご相談ください

浮気・不倫についてお悩みの方、慰謝料請求をご検討中の方は、自身でなにか行動を起こす前に、弁護士への相談を強くおすすめします。冷静な判断と、弁護士からの法的アドバイスを得ながら、適切な対処をするよう心掛けてください。

当事務所も浮気・不倫の慰謝料請求のご相談を受け付けております。まずはお気軽にお電話から相談予約を取っていただければ幸いです。

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